レビュー: ウェイザー

ニューヨークに本拠を置くテクノロジー企業 WAZER は、デスクトップ ウォーター カッター プロジェクトの商業化を目指すペン エンジニアリングのコースメイト 4 人によって 2015 年に設立されました。 この記事では、その結果として完成した製品である WAZER ウォーター ジェット カッターをレビューします。

この卓上サイズのウォーター ジェット カッターはエンジニアによってエンジニアのために作られ、約 4,000 psi の動作圧力を備え、さまざまな用途に合わせて幅広い材料を切断できます。 この機械は操作、分解、修理が特に簡単で、市販されている他のカッターよりも扱いやすいです。 2018 年の発売以来、WAZER は生産を拡大し、現在はコンパクトで手頃な価格のウォータージェット カッターを世界中の顧客に出荷しています。 3D 印刷業界のエンジニアリング チームは、WAZER の主張をテストするために Solid Print3D を訪問しました。

主な機能と技術仕様:

WAZER のサイズはデスクトップ版でわずか 856 x 648 x 551mm、オプションのスタンドを組み込むと 856 x 548 x 1220mm と特にコンパクトです。 このマシンは設置面積が小さく、優れた切断能力を備えているため、産業用作業スペース以外のさまざまなユーザーが利用できるようになります。

従来のウォーター ジェットの価格は 10 万ドル以上でしたが、WAZER の価格は 9,999 ドルと手頃な価格です。 実際、WAZER は初の真のエントリーレベルのウォーター ジェット カッターであり、現在市場にこの価格で競合できるウォーター ジェット マシンは他にありません。

WAZER は主に、生産のスピードアップと切断の品質と精度の向上を目指す中小企業を対象としています。 この機械は、学校や DIY 愛好家など、工業用ウォーター ジェット切断システムを入手できない他の顧客も利用できます。

WAZER は、金属、ガラス、プラスチック、複合材料、タイル、ゴム、発泡体など、さまざまな材料を切断できる多用途機械で、さまざまな用途に使いやすくなっています。 305 x 460mm の切断領域は、市販されているはるかに大きな工業用水カッターと比較すると限られているように見えるかもしれません。 しかし、WAZER の設置面積が驚くほど小さく、価格が安いことを考えると、この控えめなボリュームでも対象ユーザーのニーズは確実に満たされるでしょう。

同社は素晴らしい顧客サービスとリソースを提供し、マシンで問題が発生したユーザーに専門家による社内サポートを提供します。 この関係により、あたかも会社と一緒に働いているかのような雰囲気が生まれ、これが大きなメリットであると私たちは考えています。 機械全体は分解でき、WAZER Web サイトから提供される豊富なリソースを利用して簡単に修理できます。

開梱とキット内容:

WAZER が丁寧に梱包され、大きなパレットの上に置かれた大きな合板の箱の中に入れられて届いたことを報告できることをうれしく思います。

各 WAZER マシンは、ニューヨーク工場の現場で生産スタッフによって手作業で組み立てられ、出荷前に 120 回の個別の品質テストを受けます。 輸送中の保護を強化するために、機械の各セクションは発泡体で包まれており、このレベルの配慮は、製品が工場から出荷された後も終了しないことは明らかです。

WAZERの開封。 写真は 3D Printing Industry 経由。パッケージには以下が含まれます: 研磨剤のバケツ 2 個。 水フィルター。 付属品ボックス。 交換用カットベッド4台。 ポンプボックスと、 2つの水センサー; スタンド; そしてWAZERカッター自体。 スタンドはオプションであり、追加料金は 1,299 ドルですが、ストレージを追加し、マシンを移動しやすくすることで、使いやすさを大幅に向上させることができます。

パッケージには、WAZER のセットアップと使用に必要なすべてのツールとアクセサリを含むセットアップ キットとアクセサリ キットも含まれています。 ワッシャー、タップ、および WAZER の寿命の間に故障する可能性のあるその他の部品など、複数のスペア部品を追加したことは素晴らしい心遣いでした。

付属のユーザー マニュアルは、これまでに見た中で最も包括的なものの 1 つであり、遭遇する可能性のあるほぼすべての問題が解決されています。 WAZER はほとんど組み立て済みの状態で出荷されますが、機械のポンプ システムは手動で主給水に接続する必要があります。 付属のマニュアルとオンライン リソースにより、すべてではないにしても、ほとんどのお客様がこの手順を実行できます。

パッケージの内容。 3D 印刷業界経由の写真。ハードウェアとアーキテクチャ:

構造的には、カッターには動きを制御する 3 つのステッピング モーターが搭載されています。 2 つは Y の動きを制御する X 軸フレームの両側にあり、1 つは X 軸の動きを制御するジェット モジュールの内側にあります。 安全性を確保するため、機械全体が密閉されており、蓋が開いた状態では操作できません。 作動すると、水が材料に噴射され、材料が突き刺さるまで激しく跳ね返ります。 このエンクロージャにより、噴霧された水や研磨剤が機械から漏れることはありません。

WAZERのボディとフレーム。 写真は 3D Printing Industry より。この機械は単一のノズルを使用して材料を切断し、内径 1.1 mm の混合管内で水と研磨剤が混合されます。 ノズルは調整可能で、パーツから適切な距離まで Z 軸上で操作できます。 直径0.48mmのルビーやサファイアを使用した高水準のノズルです。

別個のポンプ ボックスは WAZER の水圧を制御し、マシンの後部から配管されます。 ポンプ ボックスの寸法は 533 x 379 x 251 mm、重量は 42 kg で、ユーザーの都合に合わせてどこにでも設置できますが、重量があるためベンチに置く場合は適切に支える必要があります。 カッターと同様に、ポンプボックスも洗練されたデザインです。 システムの他の部分と同様に、ポンプの内部構造にも、その高い製造品質と細部へのこだわりに感銘を受けました。

WAZERのポンプボックスです。 写真は 3D Printing Industry より提供。スタンドは WAZER と同じ押し出しアルミニウム素材で作られており、組み立てや機械への取り付けが非常に簡単です。 このスタンドは追加の保管スペースとポンプ ボックスの最適な設置場所も提供し、全体的にコンパクトなパッケージを実現します。

Wazer には操作用の小さな LCD 画面が含まれています。 この画面はユニットの右側にあり、中央の選択ボタンを囲む 4 つの方向ボタンによって制御されます。 切断時に使用するスタート/ストップボタンが組み込まれており、緊急時に切断を停止するための非常停止ボタンも利用できます。

WAZER は、切断プロセス全体にわたってすべての操作が LCD 画面を通じて管理され、明確でわかりやすいユーザー エクスペリエンスを提供します。 切断を開始する前に、機械はカッターヘッドがデザインの端をジョグ移動するか、ドライランを実行してすべてのピースが材料の境界内にあることを確認するオプションを提供します。 この機能は、切断が失敗した場合に、ドライランでノズルの移動の途中で切断を再開できるため、特に便利です。

また、WAZER は、カット ファイルが選択されると自動的にホームに戻りますが、機械は非常停止またはシャットダウン後に正確に再ホームします。

顧客サービス：

WAZER は顧客と非常に緊密な関係を築いており、WAZER システムの使用中に発生する可能性のある問題をすべてのユーザーにサポートする広範なサポート システムを提供しています。

サポートを求めるユーザーの最初の窓口は WAZER Web サイトです。ここでは、マシンで発生した問題や障害についての広範なリソースとリンクにアクセスできます。 さらに、オンライン フォーム経由で電子メール サポートを利用できるほか、電話やビデオ通話のオプションも利用できます。

WAZER チームは非常に親切でフレンドリーで有益であることがわかり、WAZER は顧客に対して信じられないほど誠実でオープンです。

カッティングソフト（WAM）：

WAM は、WAZER が提供するクラウドベースのソフトウェアです。 コンピューターのブラウザーからアクセスできる WAM は、機能するために強力な Wi-Fi 接続を必要とするため、強力なインターネット接続を持たないユーザーにとっては問題が発生する可能性があります。 しかし、WAM にアクセスすると、企業とユーザーの両方にとって管理が簡単になります。 WAM 内でファイルのインポートとエクスポート、拡大縮小と配置、材料の選択、切断パスの決定、タブの追加を手動または自動で行うことができます。

WAM の一般的な UI はユーザーフレンドリーですが、拡大縮小と配置のプロセスでは、デザインをドラッグしたり再配置したりする機能はありません。 代わりに、ユーザーはメニュー内で位置とスケールを手動で入力する必要があります。 これは機能しますが、より優れた制御機能を追加すると、ソフトウェアの全体的な使いやすさが確実に向上します。

WAM のランディング、スケール、位置決めページ。 3D 印刷業界経由の写真。テスト プロジェクトと潜在的なアプリケーション:

WAZER カッターの機能と潜在的な用途を完全に評価するために、私たちはいくつかのテスト プロジェクトを実施しました。その最初のプロジェクトは、HDPE 3D 印刷業界のスプレー ペイント ステンシルでした。

このテストの結果は予想どおりでした。 レーザー カッターは接触点でアクリルを溶かして表面欠陥を残すことがよくありますが、ウォータージェット カッターはアーチファクトを残さず真っ直ぐに切断します。 これは、WAZER が提供する重要な利点です。

スプレーペイントのステンシル。 写真は 3D Printing Industry より。WAZER が銅部品を正確かつきれいに切断できることを示すために、銅ガスケットを切断することにしました。このテストでは、表面に跡や不正確さもなく、非常に印象的な結果が得られました。 このテストはセットアップが簡単で、完全に機能する部品が得られ、WAZER は成功しました。

銅製ガスケット試験片。 写真は 3D Printing Industry より提供。次に、厚さ 3 mm のアルミニウムを使用したチェーン スプロケットのテスト カットを実施しました。これにより、より厚い材料での WAZER の精度を評価できるようになりました。 この作品は見事に完成しており、各セクションは目に見えるストリームラグもなく完璧にカットされています。 WAZER のさらなる成功。

アルミスプロケットのテストピース。 写真は 3D Printing Industry より提供。 次に、厚さ 3 mm のアルミニウムでアルミアリ溝ルーティング治具を作成しました。 もう一度言いますが、このパーツは非常にきれいに仕上がり、パーツの周囲全体がきれいにカットされました。

ダブテイルジグのテストピース。 写真は 3D Printing Industry より提供。次に、WAZER を使用してアルミフレームとステンドグラスを切断し、ステンドグラスの窓を製作しました。 ガラス部品は、切断の失敗や加工中に問題が発生することなく、素晴らしい結果をもたらしました。アルミニウム部品のタブは部品にうまく固定されず、緩んだ部品を取り除き、衝突の危険を減らすために切断を 3 回一時停止する必要がありました。カッティングヘッド付き。 これは成功したテストでしたが、改善の余地が小さいことが浮き彫りになりました。

ステンドグラス窓のテストピース。 写真は 3D Printing Industry より提供。厚さ 8mm のセラミックを使用して「Live, Laugh, WAZER」のサインも制作しました。 これにより完璧にカットされ、レーザーカットや手彫りなどの代替方法と比べてほんのわずかな時間で非常に優れた結果が得られます。

生きて、笑って、WAZERのテストピース。 写真は 3D Printing Industry より提供。次に、カーボンファイバー シートを使用して RC カーのシャーシ プレートを製造し、硬化複合材料を切断する WAZER の能力をテストしました。 このカットは許容範囲内でしたが、ピースの上の層にいくらかの剥離がありました。 これはカーボンと樹脂の2枚のシートの間に水が入り込んだことが原因でした。 WAZER は、これがラミネート材料を使用する場合に、ピアシング中にジェットによって誘発される応力により発生する可能性のある欠陥であることを確認しました。 この問題は、材料サプライヤーが複数の操作でラミネートを実行し、層間の結合が弱くなることが原因である可能性もあります。

最終的に、WAZER がカーボンファイバー材料を処理できることが確認できました。

カーボンファイバー製RCカープレートテストピース。 3D Printing Industry 経由の写真。鏡面は、特定の種類のレーザーでは切断するのが難しい場合があります。 そこで、私たちは次に、鏡面ステンレス鋼からフィボナッチ螺旋に従う数学的形状であるノーチラス歯車を切断するという課題を WAZER に課しました。

ここでは自動タブが使用されており、その結果、タブの一部が内部のカットの隅に配置され、除去するのが困難になりました。 これ以外の部分は非常に良く出来ていました。

鏡面仕上げのステンレススチール製ノーチラスギアのテストピース。 写真は 3D Printing Industry 経由。厚い金属を切断する WAZER の能力をテストするために、12 mm のステンレス鋼と 6 mm のデルリンから 2 つの基準ブロックを切断するよう機械に依頼しました。 機械の研磨材が切れたため、ステンレス鋼のブロックを切断するときに研磨材を補充する必要がありました。 使用中、WAZER は 1 時間の切断後に一時停止して研磨剤の再充填を促しますが、再起動後に 2 回目の穴あけで跡が残らないという保証はありません。 最終的に、私たちは、このような厚さの硬い材料を切断する WAZER の能力に非常に感銘を受けました。これは通常、大型の工業用カッターにのみ備わっている能力です。

基準ブロック試験片。 写真は 3D Printing Industry 経由。また、発泡キャリパーの切り抜きの形で、柔らかくて軽い素材を切断する能力も評価しました。 WAZER はこの材料を簡単に切断し、非常にきれいで途切れることのない切断面を残しました。

発泡キャリパーのテストピース。 3D 印刷業界経由の写真WAZER のベンチマーク

WAZER の精度をさらに評価するために、円軌道テストを実施し、X 軸と Y 軸の間の不一致を特定できるようにしました。

全体的にカッターは、多少の不具合はあるものの、良好なパフォーマンスを示しました。 Y 軸は主に基準より下にあり、X 軸は主に基準より上にあり、各軸のステッピング モーター間のわずかな誤差を示しています。 さらに、最大の円の X 軸の偏差が最も悪かったことは、ベルト駆動機械の既知の特性である大きな円弧運動で機械がより多くの問題を抱えていることを示唆しています。

ウォーター ジェット カッターは、切断方法が異なるため、レーザー カッターの精度に匹敵することはありません。 したがって、ほとんどの用途では、これらの偏差は許容範囲内であり、機械の意図された用途を損なうものではありません。 円 1 と 2 の標準偏差は両方とも 0.5 mm 未満に下がりましたが、X 軸 (0.28 mm) と Y 軸 (0.37 mm) の平均差は両方とも良好な結果でした。

視覚的な変形や位置ずれは見られず、WAZER はこのテスト中に非常に良好な性能を発揮しました。

円軌道テスト。 写真は 3D Printing Industry 経由。最後に、同じ寸法と公差で複数の部品を製造する WAZER の能力を評価するための再現性テストを実施しました。

これらの結果は良好であり、すべての測定値が Y 軸で平均 0.37 mm、X 軸で 0.14 mm 基準を上回っていました。 ここでも X 軸のパフォーマンスが Y 軸を上回っており、Y 軸が各方向に必要な距離を約 0.2 mm オーバーシュートする可能性があることを示唆しています。

両方の軸の全体的な標準偏差は 0.085mm で、0.1mm 未満であり、非常に良好な結果でした。

再現性テスト。 3D 印刷業界経由の写真。私たちの評決:

WAZER には改善の余地があることは間違いありません。 たとえば、WAM ソフトウェアは優れていますが、Lightburn (レーザー カッターでよく使用される) などの他の CNC ソフトウェアと同じレベルのカスタマイズや制御は提供しません。 同様に、WAM はクラウドベースで強力な WI-Fi を必要とするため、強力なインターネット接続を持たない人はアクセスできません。

しかし、WAZER は最終的には優れた設計とメンテナンスが施された機械であり、デスクトップ ウォーター カッターとして大きな価値を提供します。 WAM ソフトウェアとマシン ハードウェアはすべて宣伝どおりに動作し、マシンの操作が簡単であることがわかりました。 WAZER が顧客に提供するサポートは特に魅力的です。

この機械はテスト中一貫して良好なパフォーマンスを発揮し、柔らかい材料と信じられないほど硬い材料の両方を正確に切断する能力を備えていました。 確かに、すべてのテストで完璧な結果が得られたわけではなく、マシンの使用には明確な学習曲線が必要でした。 しかし、ある程度の忍耐力の後、ユーザーは確実に WAZER で成功するでしょう。

ウォーター ジェット カッターはレーザー カッターほど正確ではありません。 しかし、WAZER は精度に欠けているかもしれませんが、汎用性の点でそれを補って余りあるもので、ほとんどの材料を驚くほどの厚さまで切断する能力を備えています。 WAZER の背後にあるエンジニアリングは非常に印象的であり、WAZER がこれほど成功した製品になった理由は簡単にわかります。

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Alex は 3D プリンティング業界のテクノロジー ジャーナリストであり、さまざまなトピックをカバーする記事の調査と執筆を楽しんでいます。 軍事史の学士号と戦争史の修士号を取得している彼は、防衛および航空宇宙産業における積層造形アプリケーションに強い関心を持っています。